
─電気設計エンジニアからデータサイエンティスト(DS)へKaggle金メダルを3回獲得したDSが語る、松尾研究所で高める「技術とビジネス」の統合力
大手電機メーカーで電気設計エンジニアとしてキャリアをスタートし、データサイエンスの可能性に惹かれてデータサイエンティスト(DS)へ転身した力岡友和さん。
スタートアップで約4年間の経験を積んだ後、2025年8月に松尾研究所の共同研究チームへ入社しました。
入社前は「松尾研究所って、実際に何をやっている会社なんだろう?」と感じながら飛び込んで1年が経過。入社後は、AIエージェントやAI支援システムの開発など、さまざまな共同研究プロジェクトに携わっています。また、業務やR&Dと並行してKaggleにも挑戦し、直近では3度の金メダルを獲得しています。
そんな力岡さんに、松尾研究所で取り組んでいるプロジェクトや、データサイエンティストに求められる役割、入社から約1年で感じた自身の成長、そして一緒に働く仲間や組織の魅力について伺いました。
ープロフィール
力岡 友和

2019年に大手電機メーカーへ新卒入社後、2022年にデータサイエンティストへキャリアチェンジ。2025年8月に株式会社松尾研究所へ参画。共同研究チームのデータサイエンティストとして、AIエージェントの開発や建築業界向けAI支援システムの開発などを推進。業務やR&Dと並行してコンペティションにも積極的に挑戦し、直近ではKaggleコンペティションにて金メダル(2025年10月、2026年6月、2026年9月)を立て続けに獲得している。プライベートでは大の猫好きで、自宅でも猫を飼育している。
松尾研究所へ飛び込んだきっかけと、常時30案件が走る先端案件のリアル
ーこれまでのご経歴と、松尾研究所へ参画されたきっかけについて教えてください。
力岡:
私はもともと電気系のバックグラウンドで、新卒では大手電気メーカーに電気設計職として入社し、4年ほど勤務していました。その後、「データサイエンスがこれから必要性が増すぞ」という波を感じてキャリアチェンジを決意し、スタートアップのデータアナリティクスラボという会社で約4年間働き、DSとしての知見を深めました。そして、ちょうど1年前の2025年8月に松尾研究所へ参画しました。外から見ると「松尾研究所って実際何をやっている会社なのかよく分からない、謎に包まれた企業だ」と思われている方も多いのではないでしょうか(笑)。実は私自身も「一体どんな面白いことをやっているんだろう?」と興味津々で飛び込みました。
ー実際に中に入ってみて、どのようなプロジェクトが動いているのでしょうか?
力岡:
共同研究チームでは、構造化データ・画像・自然言語といった技術軸や特定業界に縛られず、常に約30件ものプロジェクトが同時並行で走っています。対象とする業界は、製造、金融、IT・通信、不動産・建設、インフラ、エンタメなど非常に多岐にわたります。研究開発的なアプローチから現場の業務効率化まで幅広く扱いますが、単なるPoC(概念検証)で終わらせるのではなく、「現場で実運用され、お客様の事業価値・社会実装につなげること」をゴールとしているのが大きな特徴です。

具体的な案件事例については、松尾研究所のWorks(案件事例一覧)でも詳しく紹介されていますが、例えば以下のような先端プロジェクトに取り組んでいます。
- オフィスにおける生産性の可視化(Works事例)
生体データ、位置情報、サーベイ、オンライン行動データなどを統合収集し、「出社や働く場所、移動、コミュニケーションがどう生産性に寄与しているか」を定量的に解明するマルチモーダル分析プロジェクト。
- AI判定モデルによる保守業務のシステム化・現場DX(Works事例)
人手依存や属人化が課題だった点検確認業務に対し、OCRで写真や切符から高精度に情報を抽出し、LLMでマニュアルに基づいた正誤判定を行うシステムを構築。現場業務への本格導入を実現。
このように、最先端のテクノロジーを組み合わせてクライアントの現場課題の解決に取り組むことが、私たちのミッションです。
プロジェクトの進め方と、DSに求められる「3つの役割」
ープロジェクトはどのように推進しているのでしょうか?一般の受託開発との違いも教えてください。
力岡:
プロジェクトは基本的に以下の5つのステップを高速で繰り返すアジャイル方式で進めています。
- 課題整理:お客様と一緒に「解決すべき本質的な課題は何か」を整理する
- 仮説設定:AIで解決できる部分を特定し、仮説を立てる
- 検証計画:アジャイル(1週間スプリントなど)で優先順位をつけて計画する
- 実装・検証:実際に手を動かしてモデル実装・検証を行う
- 結果説明:週次・月次でお客様と密にコミュニケーションをとり、結果をフィードバックする

多くのプロジェクトは「まず3ヶ月でPoCをやってみよう」という単位でスタートします。 最初の2週間で関連論文のサーベイを行い、次の2週間で従来の標準的な手法を試します。その後、お客様が松尾研究所に期待している「最新技術を用いたチャレンジングな手法」を論文から探し、新しい手法の検証にも取り組んでいきます。
さらに、手触り感を持ってもらうためにStreamlit等で素早くアプリのモックを作成し、お客様に実際に触ってもらいながらフィードバックを得て、精度と実用性を磨き上げていきます。

ーチーム体制と、その中でのDSの役割について教えてください。
チーム体制は、 PM 1名 + DS 1名 + インターン生 3〜8名 が基本です。ここでDSに求められるのは、ただコードを書くことだけではありません。PMと連携しながら、大きく3つの役割を担います。
- 技術を作る: 最新論文の調査、データ分析、アルゴリズム開発、モデル実装・検証
- チームを動かす: サブPMとして優秀なインターン生にタスクを切り出し、技術指導やコードレビューを行う
- 顧客の判断につなげる: クライアントとのディスカッション、論点整理、検証結果の説明と意思決定支援

稼働の約80%はクライアントプロジェクトに集中しますが、残りの20%は自由度の高い探索活動に充てています。AIコンサルチームと連携した技術的提案活動や、Physical AI・Tool use RL・音声×Robotといった最先端のR&D、さらには業務効率化を図る社内AIエージェントの開発など、自分の興味や組織貢献につながる活動に充てられるのも大きな魅力です。

「手を挙げれば、挑戦を形にできる」松尾研究所のカルチャーと魅力的な仲間たち
ー力岡さんが感じている松尾研究所の最大の魅力は何ですか?
力岡:
一言で言えば、「いろんなバックグラウンドを持つ魅力的な仲間たちと、手を挙げればいくらでも挑戦させてもらえる環境」です。
AI研究のスペシャリストからビジネス経験豊富なコンサル出身者まで、多様で優秀な人たちから刺激を受けながら学べる環境があります。
「本を執筆したい」「開発コンペをやりたい」「新しいR&Dを立ち上げたい」といった提案は、自分から手を挙げれば周囲を巻き込んでどんどん挑戦できます。例えば、R&DでPhysical AIをやると決まれば「OpenArm(ロボットアーム)」を購入してもらえたり、自社でAIエージェントを動かすために「DGX Spark」等のGPU機材を導入してもらえたりと、試すための投資・支援を組織から手厚く受けられます。

技術発信も非常に活発で、全メンバーが持つTimesチャンネルでは日常的に最新論文や知見が流れてくるため見ているだけで最新トレンドをキャッチアップすることができます。東大・松尾岩沢研究室の基礎研究チームとの合同のポスター発表会や社内LT会で最新論文の知見が共有されたり、仕事の手を止めて全社で一日集中して行う「エージェント開発ハッカソン」や、目標達成時に寿司職人を呼んで開催する祝賀会など、イベントも盛りだくさんです。

何より、働いている人たちが魅力的かつ個性的で、すごく謙虚でありながら勤勉である点が私にとって一番の魅力だと感じています。
入社1年で実感したリアル──「技術力」と「ビジネス力」の劇的な進化
ー入社されてから1年が経ちましたが、ご自身の成長や変化をどのように実感されていますか?
力岡:
挑戦の機会が大幅に増えたことで、技術面・ビジネス面の両側で出来ることが大きく広がりました。
【技術力の進化】
日常的に最新の論文や社内の知見に触れる機会が多く、技術について知るだけでなく、実際に使いこなす力が身についたと感じています。論文で学んだ技術をプロジェクトで実装し、お客様の現場で活用できる形にしていく経験を数多く積めたことは、自分にとって大きな成長につながっています。また、LLMやエージェント開発はもちろん、Physical AIなど新しい領域へも足場を広げることができました。
【ビジネス力の進化】
松尾研究所に入って最も変わったのが、「技術を顧客の判断につなげる力」です。コンサルティング出身メンバーの思考プロセスやプレゼン技術を間近で学び、クライアントの課題をどう設定し、分析結果をどう伝えれば意思決定が動くのか、という全般的なビジネススキルが格段に向上しました。
そうした成長の副産物として、この1年間でKaggleコンペティションにて金メダルを3枚獲得(Competitions Master獲得)することができ、クライアントからの高い評価といった具体的な成果にもつながっています。高い意識とレベルを持つ仲間に囲まれることで、自分自身の物の見方や働き方そのものが良い方向へ大きく進化しました。

おわりに
電気設計エンジニアからデータサイエンティストへ転身し、現在は松尾研究所でさまざまなAI開発プロジェクトに携わる力岡さん。
技術を追求するだけでなく、その技術をお客様の課題解決につなげること。そして、多様な専門性を持つ仲間と刺激し合いながら、新しい領域にも挑戦し続けること。
力岡さんのお話からは、松尾研究所でデータサイエンティストとして働く面白さが伝わってきました。
松尾研究所では、AI技術を活用した課題解決や社会実装に一緒に取り組むデータサイエンティストを募集しています。
少しでも興味を持っていただけた方は、ぜひカジュアル面談でお話ししましょう。
皆さんとお話しできることを楽しみにしております。
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松尾研究所では、一緒に働く仲間を積極的に募集しています!


