松尾研究所、東京電力パワーグリッドとの研究成果を電気学会全国大会で発表

  • Date

    2025.05.19


株式会社松尾研究所(以下、「松尾研究所」)は、東京電力パワーグリッド株式会社(以下、「東京電力パワーグリッド」)との共同研究成果の一部として、電気学会全国大会にて「機械学習と波形補正を用いたスマートメーター計測値からPV出力と実需要への分離推定」を発表しました。

近年、再生可能エネルギーとしての太陽光発電(Photovoltaics, PV)の導入が進んでいます。しかし、小規模なPVが屋根に設置された家庭では、スマートメーターがPV発電量と自家消費量を相殺した値のみを計測するため、実際のPV発電量や消費電力量を正確に把握することが困難でした。

本研究では、機械学習手法の一つである勾配ブースティング木を用いたPV出力予測モデルを開発し、その改善方法を議論しました。さらに、スマートメーターで計測される波形に対する仮定を基に分離を推定する電気分野の統計的な手法を事後的な補正として組み合わせることで、年間を通じて推定誤差をさらに抑制できることを実験的に検証しました。

この成果は、電力需給把握や再生可能エネルギー活用の高度化に貢献するものと期待されます。

本発表の概要は以下となります。

松尾研究所について 

株式会社松尾研究所は、国立大学法人東京大学工学系研究科松尾・岩澤研究室に伴走し、大学を中心としたイノベーションを生み出す「エコシステム」を構築し、大きく発展させることを目的に設立された研究所です。松尾・岩澤研究室の研究成果や技術の開発・実装を行い、広く社会への普及を目指し、日本の産業競争力の向上に貢献しています。

お問い合わせ:pr@matsuo-institute.com